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子育て、マイホーム、老後の資金…。将来のために今から少しずつでも貯蓄をしたいとは思っているんですが、実際何から手をつけたらいいのかわかりません。お金を貯めるにはどうしたらいいんでしょう?

仕事柄よくそういう質問を受けますが、お金を貯めるには「いつまでに」「何のために」「いくら必要か」という目標を設定することが大切です。まず、家中の通帳やキャッシュカードを集めて総資産がいくらあるかを把握し、自身の年齢や家族構成など現在地を踏まえて未来をイメージし、「いつ、何のために、いくら」というゴールを決めましょう(下図)。

ライフステージによって支出のバランスはこんなに変動するんですね。僕の場合はええっと、この辺ですね。そうするとさしあたり目標とするのは住宅購入資金だな。

目標が決まったら、次にどんなものにお金を使っているかを把握します。家計簿をつけるのがベストですが、レシートを取っておいて見直すだけでも、おおよそのお金の出入が把握できて消費行動の見直しができますよ。

なるほど。家計簿をつけるとなると面倒ですが、レシートを見直すだけならすぐにできますね。

大まかでいいので、まずは3ヵ月。

固定費(毎月決まって出て行くお金)と変動費(月によって変動するお金)に分けて考える。

生活費の項目別に予算枠を設定する。

それぞれの費目が全体の何%になるか確認しておく。

現状がおよそ把握できたら、いよいよ家計のムダを洗い出します。まず、毎月固定で支払っているため麻痺しがちな保険料、住宅ローンや家賃、車両関係費などから見直しましょう。その他のローンでも高い金利を払っていないか、余計な手数料を払っていないかも見逃せませんよ。

そうか。保険料って、いったん契約してしまうとなかなか見直さないからそのままになってしまいがちですよね。

生命保険料:複数の保険に加入している場合は、その内容を一覧表にし、保険料を確認するとともに、保障内容にダブリがないかチェックする。年間保険料は、独身者で手取りの5%、世帯主は同じく10%くらいが目安。
住宅ローン:年間返済額が年収の何%に当たるか計算し、年収負担率が25%を超えている場合はローンの見直しを検討する。

携帯電話:次々に新しいプランが出るので、ショップやウェブ上で確認して自分にとって一番お得なプランに変更する。
カード:あまり使わないクレジットカードは解約し、銀行の時間外引き出しの手数料や金利の高いリボ払いにも注意。

保険料や住宅ローンは見直しでグンと安くなる場合がありますよ。さらに、細かいムダの見直しをしていきましょう。たとえば、電気や水道の使い方、買い物の仕方など、日常の消費行動を見直して細やかな節約テクを取り入れましょう。

よし! それならすぐにできますね。

光熱費:電気代の節約にはこまめに電源を切るなどの使い方と、エコ家電や蛍光ランプなど機器の選び方も大切。契約アンペアも適切かどうかチェック。お風呂や調理は効率よく済ませる工夫を。

さて、日建君。このほかにはどんなものがると思いますか?

そうだなぁ、毎月決まって出ていくお金以外だと、突然に誘われた飲み会とかレジャーとかですかね。

そうね。レジャー費なども、よく調べればずいぶんお得になる情報がたくさんあるわね。

ぼくなんかは飲み会やレジャーなどの交際費が結構多いなぁ。お得な情報をよく調べてみよう。

レジャー:金券やクーポン券を利用したり、無料・格安な公共の公園や博物館、工場見学などで楽しむ。格安で泊まるなら会社や組合の契約施設、市区町村の宿泊施設等を利用する。車は給油は同じスタンドを利用し、提携クレジットカードの特典を活用したり、ETC割引の利用を。



Compass Vol.788 一括PDF(11.1MB)

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