【図1 11月1ヶ月間の残業時間推移 (内外勤別・土木建築工事別)】
1ヶ月の残業時間数について、過去10年の推移を内外勤別・土木建築工事別にみてみます(図−1)。
これによれば、残業時間は、2000年に大きく増加し、2001年から2003年まで微増しながら、高止まりの状態が続いていました。2004年には内勤は横ばいとなったものの、外勤全体で大きく増加し、全体の残業時間は再び増加傾向に転じています。今年はさらに、内・外勤とも増加しており、日建協全体の残業時間は、過去10年間で最も高い値となりました。
2005年の残業時間を2004年の残業時間と比較すると、日建協全体で約6時間増加しており、大きく増加した2000年に次ぐ増加幅を示しています。また、過去10年間で全体の残業時間が最も低かった1997年との比較では、日建協全体で21.4時間(内勤11.9時間、外勤26.5時間)増加していることがわかります。土木建築工事別にみても、いずれも2005年は過去10年間で最も高い値となり、土木工事では約80時間、建築工事は90時間を超える残業時間となりました。
このような長時間労働にある組合員の現状を改善していくためには私たち組合や組合員、そして企業経営者が一体となり、産業全体で取り組まなければなりません。また、産業に魅力が感じられない理由として「長時間労働」をあげる組合員は多く、この増加傾向にある残業時間に歯止めをかけることは、私たちに求められる喫緊の課題と言えます。 |