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生活実態意識調査ワーク・ライフ・バランスって聞いたことありますか。ワーク・ライフ・バランスとは、仕事に偏りすぎた暮らし方を見直し、仕事とそれ以外の生活をうまく調和させることでより充実した生活を送ることが出来る、との考えから出てきた言葉です。
今回は、建設産業に働くみなさんが、仕事と生活にどのように時間を配分していて、現状どう感じているかを、昨年9月にご協力いただいた生活実態・意識調査の結果からみていきます。また、全産業水準という視点で連合が行った調査結果も併記します。あなたの生活実態と比べてみてください。

組合員の日常は仕事中心
組合員は仕事と生活の時間配分について現状をどう感じているのでしょうか。日建協平均と、労働条件が悪いとされる外勤建築、全産業(連合)の調査結果を示します(図1)。
 8割を超す組合員が<仕事中心>(「仕事中心」+「どちらかといえば仕事中心」)と答えています。特に労働時間が長い外勤建築者では94%に及んでいます。



外勤者の自由になる時間は一日2時間26分!
アンケートより浮き彫りになった日建協加盟組合員の1日のライフサイクルをみてみます(図2)。外勤建築の方は、全産業(連合)の結果と比べて、30分ほど早く起き、2時間以上長く働き、睡眠時間は1時間以上短く、その結果、自由になる時間は2時間26分しかありません。食事や風呂など生活に最低限必要な時間を差し引くと自分の時間をほとんど持てていない状況にあります。生活と自分の時間や睡眠時間を削って働いているのが現状です。



帰りは遅い
次に、帰宅時間をみてみます(図3)。明らかに世間より帰りが遅いことが分かります。平均では21:45とでていたものの、帰宅が23時以降と自分の時間がまったくとれない人が2割近くにも上っております。



自分の生活時間を増やしたい
仕事と生活時間のバランスに対する組合員の希望はどうなのでしょうか。生活時間を増やしたいと回答した組合員は約8割もいました。全産業(連合)の調査結果の平均が約6割であることと比較しても、日建協加盟の組合員が現在仕事に充てている時間を、生活時間に振り分けたいと感じていることが読み取れます。
 次に仕事と生活時間のバランスが、組合員の満足感にどれほど影響しているかをみてみます(図4)。仕事の時間、生活時間のどちらかが極端に長い時間の人よりも、どちらも適度にバランスが取れている人ほど、満足感が得られています。



 アンケートの結果、組合員は仕事中心の生活を送っており、他産業より生活時間が短いので、「もう少し」生活の時間を増やしたいと感じていることが分かりました。あなたはどう感じていますか。
 私たちは自分の職責を全うして会社に貢献し、やり甲斐を持って働くことを望んでいます。一方、家族をもうけて子育てを含めて幸福な家庭を築くために、時間を用いたいとも希望しています。その両立がなされてはじめて、充実した生活を実現することができます。


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