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メンタルヘルスとは、どういうことをいうのでしょう。メンタルヘルスとは、その言葉のとおり、「心の健康」のことです。心の健康が害されることを「メンタルヘルス不全」もしくは「心の病」などと言われていますが、こうした「心の病」の予防やケアに対する取り組みがメンタルヘルス(対策)です。
近年、メンタルヘルス不全者が増加傾向にあるとして、大きな社会問題となっています。社会経済生産性本部の調査(2006年4月実施)によると、最近3年間の「心の病」の増減傾向について、6割の企業が増加傾向にあると回答しています。
このような状況を改善するために、現在では多くの企業や組合でメンタルヘルス対策が進められています。
メンタルヘルス対策には様々な取り組みがありますが、今回はその中でもメンタルヘルス不全の予防について考えてみましょう。




心の病について
心の病と一言にいってもその病状は様々ですが、主に次のようなものがあげられます。
うつ病(気分障害)・神経症(ノイローゼ)・心身症・人格障害・統合失調症 等



 
メンタルヘルス不全を誘発する要因は様々ありますが、一般的には過度なストレスが大きな要因とされています。私達は仕事の内容・職場・家庭・地域等の自分を取りまく全ての環境からストレスを受けています。現代社会はストレス社会と言われていますが、特に仕事や職場から受けるストレスについては、企業間の競争激化や、企業における成果主義的な人事制度の導入等を背景に、近年増加する傾向にあります。厚生労働省の調査によると、「仕事や職業生活に関して強いストレスを感じている労働者」の割合は6割にも及んでいます。(図1参照)
こうしたなか、私たちもメンタルヘルスに影響を及ぼすストレスに対して関心をもち、体の健康だけでなく心の健康についても考えていくことが非常に重要なことです。



 
ストレスは心身に悪影響を与えるばかりの悪者と思われるかもしれませんが、適度なストレスは持っていた方が良いのです。ストレスは何かを行う時の適度な緊張感や、やる気を出させたり、より高い場所や地位を求めて努力する心を生み出します。このように適度なストレスは私達の活力となるのです。しかし、このストレスも自分の耐性を超えるほど過度になると問題が生じることになります。下のコップの絵を見てください。


2つの大きさの違うコップがありますが、それぞれのコップの大きさが個人の持つストレスの耐性、水の量をストレスの度合いとします。コップからあふれるほどの水が溜まることでストレスが過度な状態となり心の健康を害することに繋がっていきます。同じストレスの状況下にあっても個人がストレスとして感じる度合いが異なります。つまり、個人差があるのです。
この耐性が自分にどれぐらいあるのか、そしてストレスがこの耐性に対してどれくらい蓄積されているのかは、自分自身では非常にわかりにくいのです。自覚症状としてはっきりとあらわれるのは、コップから水か溢れ出した後で、かなり深刻な状態になった時だといわれています。このような状況になる前に自分の状況を知ることが大切です。

 
ストレスの状況は自分では非常にわかりにくいとお話しましたが、簡易な分析手法として、ストレス度チェックがあります。次のストレス度チェックはその一つです。みなさんも試してみてください。(チェックシートはこちらから)

 
 □  1. 頭が重いあるいは痛い事が多い
 □  2. 目が疲れる
 □  3. めまいや立ちくらみを感じる時がある
 □  4. 耳なりのすることがある
 □  5. 口内炎ができやすい
 □  6. 肩がこる
 □  7. 背中や腰が痛くなりやすい
 □  8. 息苦しくなったり、動悸がしたりする
 □  9. 舌が白くなっていることがある
 □ 10. 食欲が無い
 □ 11. いつも胃がもたれている感じがする
 □ 12. 腸がはる
 □ 13. 下痢や便秘をすることがよくある
 □ 14. 手足の冷たいことが多い
 □ 15. 手のひらや、脇に汗をかきやすい
 □ 16. この頃、体重が減った
 □ 17. 何かとすぐに疲れる
 □ 18. 気持ち良く起きられないことがよくある
 □ 19. 寝つきが悪い
 □ 20. 夢をよく見る
 □ 21. 夜中に目が覚めた後、なかなか寝つけない
 □ 22. 以前ほど仕事をやる気がない、
      あるいは仕事がはかどらない
 □ 23. 人と会うのがおっくう
 □ 24. 他の人のことが気になる
 □ 25. イライラすることが多い
 □ 26. よく風邪をひくし、長引きやすい
 □ 27. 集中力がなくなった
 □ 28. 判断力がにぶった感じがある
 □ 29. この頃、酒やたばこの量が増えた
 □ 30. 自分の自由な時間がほとんど無い


該当項目数によるストレス度

0〜5:ストレスが少ない状態
6〜10:軽度のストレス状態
11〜20:中度のストレス状態


結果はどうですか?中度を超えるような状況であれば、かなりストレスをためすぎてメンタルヘルス不全の可能性があります。産業医など専門家への相談をお勧めします。このほかにも、インターネットで検索すると様々なストレス度チェックできます。何かいつもと違うな?と感じたときにチェックすることも、自分の状況を判断するのに有効だと思います。定期的に自分のストレス度のチェックをしてください。
      
 
たまったストレスは、発散しないといけません。みなさんには、普段やっているストレス発散法はありますか?十分な睡眠、趣味や大切な人との時間を有意義に過ごすことが有効な方法です。しかし、忙しくてそのような時間をゆっくり取ることができない人も多いと思います。そんな人も少しの時間でできるストレス発散法を実践しましょう。
ちなみに私の場合は入浴です。いろいろな種類の入浴剤を買ってきて、その日の気分次第で入浴剤を選び、目を閉じて温泉に行った気分でゆっくり湯船につかると、気分がリフレッシュします。
また、ストレスや仕事の悩みを、信頼できる人に相談することも大切です。皆さんも工夫をしながらストレスと上手に付き合っていきましょう。
     
 
仕事上のストレスについては、自分自身の力だけでは軽減できない要因も多く存在しています。加えて厚生労働省の調査によると、仕事上のストレスの要因では、職場の人間関係が最も大きなウエイトを占めています。
こうした状況を改善していくためには、職場でのコミュニケーションを充実させ、相互に信頼関係を作っていくことが重要となってきます。信頼関係が構築できれば、悩み事も気軽に相談できるようになります。また、相互に理解しあえることで、本人は自覚していない仲間のちょっとした日常の変化についても気づくことができるようになります。こうしたことが、メンタルヘルスの予防策として非常に効果的となるのです。
また、メンタルヘルス不全は個人のやる気や集中力を損ね、職場の生産性を著しく低下させることにもなりかねません。こうしたことの対策としても、職場の仲間のメンタルヘルスについても考え、お互いが配慮できる職場づくりを目指し、みんなで協力し合って心の健康づくりに取り組んでいきましょう。

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