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見学通路入り口前 左より中村副議長、寺内副議長、那須事務局長

ということで、今回は、日建協本部の同期3人衆が、東京の台所、築地市場を見学しました。
早朝5時より開始のマグロの競りを見学しようと、気合十分で4時半に正門前へ集合し、いざ場内に入場!いや、ちょっと待った、その前に守衛さんに場内案内のしおりをいただいて、注意事項をよく聞いてから・・・。
築地の醍醐味、マグロの競りの見学は、外国人観光客のマナーが悪く、業務に支障が出るということで昨年の12月から一ヶ月ほど中止されていました。観光振興の観点から再開されていますが、マナーを守って行儀よく。そう、決してマグロに抱きついたりキッスをしたりターレットトラック(運搬用車両。通称ターレ)を乗り回したりしてはいけません。
「Are you ok?」「Of course!」

まずは、場内の地図を確認し、一目散に冷凍マグロの競りが行われる室内の見学通路をめざしましたが、途中でものすごい量の「すずきくん」や「さよりちゃん」や名前の知らない魚やらに出くわし、思わず立ち止まってシャッターパチリ。
日本中、いや、世界各国から水揚げされた魚たちです。

もちろん、これほどタイ量の鯛(?)を見たのも初めてです。まさに大漁です!

そして、いよいよ5時に入場が許可され、一番乗りで場内に入場。その瞬間、整然と並べられた多数のマグロに圧倒されました。

冷凍マグロの競りを控えて
仲卸人が入念なチェック。

俺は40年間マグロと向き合ってんだ。マグロのことなら何でも聞きな!

入り込んだ取材だなぁ〜。
でも邪魔にならないように。


競りが始まるまでに、仲卸人のみなさんは、あらかじめ切断された尾の部分の断面を入念にチェックし、切り落とされた尾の身を削って味を確かめていました。
そして、邪魔にならないかと様子を窺いながら恐る恐る声を掛けた仲卸人さんは、この道40年という大ベテラン。今日並んでいるマグロの種類や産地など、丁寧に教えていただきました。「地中海のクロマグロや南大西洋のメカジキ、インドマグロなど、ここに並んでいるマグロは、キロ800円から7,000円くらいまであるよ。見誤ったら、これだ!」と万歳のポーズ。長年、築地でマグロを値踏みされているというこのお方は、さぞや相当な眼力をお持ちと見た! 少し調子に乗って「いいマグロはどこで見分けられているのですか?」と質問すると「脂と食感だね。今日のマグロはいいよ!」と威勢のいい声が聞かれました。

競り人が、鐘を鳴らして仲卸業者を誘導し、いよいよ競りが始まります。見学者の私たちも気持ちが高ぶってきました。
鐘の音が鳴り止むと、室内のあちこちで競り人の名調子が響き渡ります。
しかし、私たち素人には何と言っているのやら、さっぱり聞き取れません。そして、マグロはいつ、だれに競り落とされたのかも分らない!?   あっという間に競りは終わり、慌しく場外に運び出されていきました。

競りの後、素早く台車やターレに
乗せられるマグロ

競りの後、場内のあちこちで
このような風景が見られます。


そして、私たち3人は、マグロを追って競り場の外へ。
競り落とされたマグロは、仲卸業者が運び出し、仲卸店に持ち帰られました。仲卸店の各所では、一斉にマグロの解体が始まり、すばやい手さばきで切り身になったマグロが、競りが終わってわずか一時間足らずで店頭販売され始めました。その手際のよさは、まさに、「wonderful!」の一言です。

仲卸店でのマグロの解体。
見事な包丁(刀?)さばき。

切り身にした冷凍マグロを
裁断機でさらに小さく切断。
といっても元がでかいですから・・・。

超大型の砕氷機から飛び出す氷は迫力満点。
そしてかなりの年季モノ。
ここにも築地市場の歴史を感じます。

内では一般客も買い物できます。
しかしキロ単位での販売など、
一般家庭では少しボリュームが・・・。

築地には野菜もあるよ!
奥のカボチャは3人分の頭より
大きいです。

場内のお店が並ぶ
魚がし横丁


これほど大量のマグロが目の前に。少しくらいは口にして帰らないと今夜の夢の中で、きっとマグロの大群が泳ぎだし、そしてうなされることになるのでは・・・と心配になった3人は、場内にある魚がし横丁に足を運び、お店を決めて颯爽と行列に並びました。
店の外で、愛想のいいおかみさんから「ごめんなさいね。今、お店の中は外国人の方ばかりなの。お箸の使い方に慣れていないから、時間がかかってしまうけどいい?」「もちろん、待ちます。どうぞお気になさらずに」と、いよいよ、本日のもう一つのクライマックスを待つばかりとなりました。
そういえば、マグロ見学に夢中になっていましたが、見学者とおぼしき方の大多数は外国人であったようです。「文化を知るにはまずは食文化から」日本の文化を見て、食べて、もっと日本を知っていただきたいものです。(だけど、競り場のマグロには触れないでね)
そして、日本の食文化を脅かすマグロ漁の規制が、さらにエスカレートしそうになった時には、「Why? Tuna is very delicious!」と反対してくれる方が増えるとうれしいですね。

魚がし横丁の大江戸屋でマグロ丼に舌鼓。
その日に競り落とされたネタ!かな?
店内は撮影禁止です。

場内には吉野家一号店も営業しています。

場外にも多数のお店が立ち並んでいます。
写真はテレビでおなじみテリー伊藤さんの
お兄さん、アニー伊藤さんが経営する
玉子焼き屋「丸武」

最後に築地本願寺前で記念写真
只今AM7:30 
さあ、着替えて事務所に直行!

◆歴史

江戸時代から営まれてきた日本橋魚河岸をはじめとする市場群が関東大震災で被害をうけ、臨時の魚市場を開設したのが築地市場の始まりです。1935年(昭和10年)に東京市卸売市場として現在の場所(中央区築地)に築造されました。

◆初競り

毎年、話題となる初競りですが、2009年の初競りでは大間産の重さ128kgのクロマグロに、一本963万(キロあたり7万5千円)の最高値がつきました。過去の最高値は2001年の大間産の202kgのクロマグロで、なんと一本2,020万円(キロあたり10万円)という高値が!まさに黒いダイヤですね。

◆規模、取扱高

市場の面積は約23ヘクタール。東京ドーム5個がすっぽり収まる広さです。2008年の1日あたりの取扱高は水産2,070t(金額は1,743百万円)、青果は1,202t(同323百万円)です。

◆移転計画

東京都は、施設の老朽化や場内の狭あい化が目立つ現在の市場を、2014年度に豊洲(江東区)へ移し、高度な品質管理と効率的な物流システムを取り入れた新たな市場を整備することを決定しています。しかし、移転先の土壌汚染問題など、解決すべき課題もあり、移転賛成派、反対派に分かれて揺れています。


Compass Vol.783 一括PDF (17MB)

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