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組合員の皆さん、先月はどのくらい休みましたか?
アンケートによると、発注者ごとの違いはありますが、多くの組合員は4週4休以下の休日取得状況であることが分かりました。これは、閉所している日曜日には休めていても、閉所していない土曜は休めていないことが考えられます。それでは、なぜ土曜日に閉所出来ないのでしょうか?その理由を聞いてみました。
理由の1位は「工程が厳しく土曜閉所が組み込めない」でしたが、厳しい工程は、そもそも工期の短さに原因があるのではないでしょうか?そして、契約時の工期には閉所条件など考慮されているのでしょうか?
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アンケートによると、ほとんどの作業所で「閉所の条件が明示されていない」という結果でした。
みなさんの中には「契約の中に、閉所条件は含まれていないだろう」と思う方も多いかも知れません。公共工事では住宅・社会資本整備の円滑な推進及び建設産業の健全な発展という観点から、4週8休に対応した工期の考え方が通達されているのです。
そこで、日建協は公共工事と同様の観点を民間建築工事にも適用すべきだと考えています。具体的には、国土交通省や民間契約約款の策定に関わっている関係者(業界団体、設計者団体など)に対して公共工事と同様に、4週8休を含む不稼働日※を考慮した工期設定を契約時に盛り込むよう働きかけています。
一方、4週8休にはもう一つ必要なものがあります。それはみなさんの力です。
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※4週8休を含む不稼働日・・・
土曜、祝日、日曜、お盆、年末年始休暇、降水(降雨、降雪)等による作業不能日
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アンケートでは、みなさんから多くのアイデアをいただきました。アイデアを見てみると、「休もうとする意識」と「業務の工夫」の2つに分類することができました。
「休もうとする意識」では、休日に仕事をする考えをやめる、作業所の休日方針を打ち出すといったアイデアがありました。具体的には月間工程表を作成する際に、職員の休日予定を記載してみてはどうでしょうか?
「業務の工夫」では、仕事が個人に偏らないようにする、社内書類の簡素化をするといったアイデアがありました。
このような「休もうとする意識」と「業務の工夫」はみなさんの協力が必要です。これらのアイデアを参考に始めてみましょう。4週8休の原動力はまさしく、みなさんの変えようとする意識と行動が力なのです。
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以上より4週8休の実現には2つの方法(ルート)があると言えます。
ルート1 「ルールづくりにむけた活動」⇒日建協
ルート2 「休もうとする意識」と「業務の工夫」⇒組合員のみなさん
「ルート1」は適正工期で受発注できるように、国土交通省や発注者などに提言する日建協の活動です。
「ルート2」は日々の業務をつうじて、休むことについて考え、行動する、組合員みなさんの取り組みです。また、組合員のみなさんからいただいた多くの声やアイデアは日建協活動の中でも十分に活用させていただきます。
組合員のみなさん、4週8休というゴールをめざして、一緒になって、今できることから始めステップアップしましょう。4週8休への第1歩なのです。
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